モーダルインターチェンジ

さて、各モードの雰囲気はわかったでしょうか?

メイジャーやマイナーとは少し毛色の違う雰囲気ですね。

個人的にはドリアンモードとかツボです。


この、毛色の違うモード各種をミックスして使っちゃおう!!

って言うのがモーダルインターチェンジです。


つまり、一時的に同主調のモードに転調させちゃうんです。


マイナーのところでやった「メイジャーとマイナーのミックス」も

実はモーダルインターチェンジの一種だったんですよ。


んで、モーダルインターチェンジですが

基本的には同主調のモードから派生するコードおよびスケールは全部使えちゃいます。

しかし、使い方が難しいモードや、下手をすると調性が狂ってしまうものなど

使用するのに注意が必要なものが多々あります。


だもんで、割と一般的な良く使うコードを紹介します。


T△7

え?

T△7って・・・・メイジャースケールじゃん?

ええ、メイジャースケール(アイオニアン)からもT△7は得られるんですが、

このT△7を同主調のリディアンモードから派生したって考えるんです。

(このT△7をW△7って考える感じ?ちょっと違うけど・・・)


えと、アイオニアンスケールのアボイドノートを覚えていますか?

4音目の完全4度の音ですね。

でも、流れで4度の音使いたいなぁ〜なんてことありませんか?


そんなときに、T△7をリディアンと考えることで

#11という形で使うことができるようになるんです。

(リディアンスケールにはアボイドノート無いですからね)


bU△7

このコードはフリジアンモードから得られます。

(ロクリアンからも得られるけどあんまり使わないです)


フリジアンから得たコードなのでコードスケールはフリジアンの半音上のリディアンを使います。


あと、このコードってU-7(b5)のルートを半音下げたものなんで


│U-7(b5)  │bU△7  │T△7   │


こんな感じでTへ半音進行させるのにも使ったりします。



V-7(b5)

ミクソリディアンから得られます。

ただ、X7/Uの前に使うとマイナーU-Xのサウンドになります。


ミクソリディアンのVから得られるコードなんでロクリアンを使うんですが

とにかくこのロクリアンってスケール、アウト感がものすごい強いんです。(弾いてみればわかるよ)


だもんで、ロクリアンの第2音目の短2度を長2度にして使うこともあります。

(ロクリアンナチュラル2って言います)



#W-7(b5)

リディアンから得られます。

リディアンモードの4音目からなんでロクリアンスケールを使います。

(前述のロクリアンナチュラル2を使うこともあります)


んで、このコードってW△7のルートを半音あげたモノなんで


│W△7  │#W-7(b5)  │X7/T   │


こんな感じでXへ半音進行するのもよくある手です。


bZ△7

ドリアンとミクソリディアンの両方得られます。

アイオニアンを使うとドリアン風。

リディアンを使うとミクソリディアン風になります。







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