ブルースにおけるT7ではマイナーおよびメイジャーペンタ、ミクソリディアン、ブルーノートスケールなどいろいろな選択肢がありました。
だが、ちょっと待ってほしい!
T7って見ての通りセブンスコードです。
なので、なんといままでX7上で使っていたスケールも使えちゃうんです。
パッと思いつくだけでも
○マイナーへのX7と考えてHMP5↓やオルタードを使う
○長3度上のデミニッシュコードと考えてコンディミを使う
○サブスティテュードドミナントと考えてリディアンb7を使う
などなど。
これにプラスしてブルースでのT7でのスケールも選択できますから、自由度が断然跳ね上がります。
このT7だけを使った曲はごまんとあります。
(一発ものとかって言います)
えー、ちょっとさかのぼってもう一回ブルースの進行見ていただきます。
│T7 │T7 │T7 │T7 │
│W7 │W7 │T7 │T7 │
│X7 │W7 │T7 │T7 │
T7については理解しましたが
5〜6小節目、9〜10小節目にW7、X7なるものがあります。
これらも、ドミナントモーションをしているわけではなく、T7同様安定して存在しています。
このコードは長調におけるサブドミナントみたいなもんで(厳密には違うけど・・・)
長調のサブドミナントのW△7の7度がフラットした感じです。
こういうセブンスコードの癖に安定して存在しているコードを
「スペシャルファンクションドミナント」って言います。
えーと、経験上なんでもかんでもセブンスに出来ちゃうんですが・・・
(パンクロックとか何も考えずにギターでメイジャーコードかき鳴らしてますよね?)
とりあえず、よく使いそうなスペシャルファンクションドミナント紹介しますね。
ちょっと補足しておくと
これらのコードは要するにモーダルインターチェンジなんですが、
響きがモーダルな感じじゃなかったりするもんで(もちろんモードとして使うことも多々ありますが・・・)
モードというよりは特殊なセブンスやドミナントコードとして扱うことのが多いかもです。
普通はX7/XですがTに対してそのまま進行することがあります。
│W△7 │U7 │T△7 │
後T7とU7でパラレルに動いたりします。
‖:T7 │U7 :‖
そういうケースではX7/XじゃなくてU7ってします。
一応元になってるスケールはリディアンです。
これも普通はSubX7/XですがそのままTに行く場合はbY7ってやります。
│U-7 │bY7 │T△7 │
ナチュラルマイナーから得られるわけですが
T7のパラレルとして使ったりします
‖:T7 │bZ7 :‖
普通はX7/Vで使いますが、Tに進行することがあります。
│U-7 │Z7 │T△7 │