まんま、分数で表記されてるコードです。
たとえば「C/E」みたいなやつですね。
ただ
D
─
C
このようにもろに分数で書いてあるものは、ちょっと意味が違うので注意です。(機会があったら説明します。
んで、分数コードですが「/」の後ろのほうがルート音で前に来るのがその上に乗っかるコードです。
コード/ルート
ってことですね。
分数コードはルート音の属性によって2種類あります。
ルートがコードトーンのものとコードトーンではないものです。
ルート以外のコードトーンをルートにしたいときに使います。転回形とか言います
ただ、コード楽器(ギターやピアノ等)の転回形はこの表記は使いません。(ベーシストにぶっ飛ばされちゃいますよ?)
使い方としては、マイナーとメイジャーのミックスで例に出した曲なんか、効果的に使ってますんで、またまた曲を借りてみます。
Key=G
|G |D/F# |E− |B− |
|C |C/B |Bb |Eb F |
この譜例の2小節目と6小節目ですね。
どういう効果があるのか説明すると(作者がどういう狙いで使ったかはわかりませんが)
まず2小節目ですが、その前のコードのGと3小節目のEのルートを2度音程で下降ラインを作ってるんですね。
このルートの動き(前に出てきたクリシェってやつですね)でG→D→Eと動くよりもスムーズなラインになっています。(もちろんG→D→Eとダイナミックに跳躍させるのもありです)
次に6小節目、この場合もルートを半音下降させてスムーズにBbにつなげています。
そしてプラスして、ここまで1小説単位で動いていたベース音がここだけ2小説連続するのを避けています。
つまりコードが小説単位で変化している効果が得られるわけです。
えと、作ろうと思えばたくさん出来ちゃいますよね。
だってコードトーンたって4和音で4個しか音使ってないもん。
平均律は12音あるからあと8種類も作れちゃいます。
けど、やみくもにランダムで組み合わせてもサウンドしないことは明らかです。
いろいろな分数コードがありますが、ここでは3種類覚えてください。
Bb/C
Bb△7/C
G-7/C
上の三つは、分母のほうをルートとするドミナントとして機能します。
どういうことかというと
Bb/Cの構成音はルートのC、そしてBb、D、F、です。
これをCルートのコードに直すと「C7Sus4(9)」になるんです。
他の二つも同様です。
メイジャーには全音上。
マイナーは完全4度上って覚えちゃいましょう。